目の病気
- 翼状片
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翼状片は目の内側から黒目にかけて、白い幕のようなものが伸びてくる病気で、
長い間紫外線を浴び続けると発症する結膜の病気です。
翼状片とは
翼状片は、強膜(白目)の表面を覆っている結膜組織が必要以上に増殖し、黒目の部分(角膜)に進入してくる病気のことです。
主に50歳以降の中高齢者に多くみられます。
良性の疾患ですので、命にかかわることはありませんが、手術で切除しても再発しやすいことがよく知られています。はっきりとした原因はわかっていませんでしたが、最近の研究では、長年にわたって紫外線や煤煙などにさらされていると、発症しやすくなると考えられています。
翼状片の症状
盛り上がりのために目の表面が凸凹するので、ゴロゴロしたり、ごみが入ったような異物感などの自覚症状が感じられます。
また、結膜の部分はしばしば充血して赤く見え、美容上この赤さを嫌う人も少なくありません。
初発の場合は、非常にゆっくりと進行し、瞳孔に至るまでは10年以上かかる場合もあります。
翼状片が角膜に侵入すると、乱視になり、視力低下が引き起こされます。
また、瞳孔を完全に覆った場合、視力が失われることもあります。
一言アドバイス
眼科的 には手術しか治療法はありません。治療してもまたできます。
薬局的 には、時間はかかりますが、漢方薬とサプリメントで症状が緩和されます。
相談されて一緒に原因を突きとめると再発はおきにくいです。
紫外線による、目の酸化が主な原因ですので、いわゆる活性酸素が悪さをしています。
したがってそれを取り除くことが最善となります。
原因は紫外線だけとは限りません。
だって、紫外線を浴び続けている人は沢山いるけれど、皆がみんな翼状片に なるわけじゃないですからね?
うちに来る患者さんからお話を伺うと、食生活が肉食寄りの方が多いです。
また、こってりした食べ物が好きな方も要注意です。
これらを食べると活性酸素(悪玉酸素)がいっぱい発生します。
目にも酸素がいかなくて、目の働きが悪くなります。
良くなるのに一年くらいはかかりますが、見え方にはそんなに支障はないはずなので、手術がいやな人は、薬での治療もよいでしょう。