いま最も怖い循環系の病気「高血圧」
血圧が上がってきたらドロドロ血を疑うべし！血液のサラサラ化で高血圧を予防しましょう。
血圧の正常値が変わりました
あなたの血圧は大丈夫ですか？
| 外来での測定 | 130/85 mmHg 以下が正常 |
|---|---|
| 130-139/85-89 mmHg 正常高値血圧 | |
| 140/90 mmHg 高血圧 | |
| 130/80 mmHg 糖尿病・腎疾患患者の高圧目標値 | |
| 家庭血圧 | 120-130/70-80 mmHg が正常 |
つまり、家庭血圧と外来での血圧には同じ正常値でも差があるということ。誰でも長い待ち時間やドクターの白衣を見て血圧があがってしまうことがあります。そこで、リラックスしている家庭での血圧がドクターにとっては一番知りたいところなのです。
家庭血圧っていつ測ればいいの？
家庭血圧は精度の高い上腕用血圧計を使用し、起床30分以内・排尿後・食事前の血圧を測定してください。
それを毎日記録しましょう。外来にかかっている方は測定結果をドクターに見せてください。それを見てドクターは適切な薬を処方してくれるでしょう。長い間、無駄に強すぎる薬を飲まなくても良くなります。
高血圧（こうけつあつ）
体中のあらゆる細胞に酸素と栄養を送っている血管。この血管の中の圧力を血圧といいます。すなわち、心臓というポンブから送りだされる血液が動脈というパイプにかける圧力のことです。では血圧が高い（高血圧）と言うのはどのように決まるのでしょうか。例えばストローでオレンジジュースを飲む時はなんの抵抗もなく吸えますが、これがどろどろのシェークだったらかなり強く吸い込まなければ飲むことが出来ません。血液も同じで、サラサラの血液であれば抵抗なく流れますが、どろどろの血液であれば抵抗が起きます。この時おきる血管への抵抗力を血圧と言います。この抵抗力が高くなると高血圧になります。
また、血流量が増えた時も血圧は高くなります。例えば御飯の時の御漬け物。塩辛いんだけれども、美味しくてついつい食べ過ぎてしまいます。すると血液は濃くなってしまい、それを戻すために多量の水分を必要とします。そのため血液の量が増えて血圧が上がってしまいます。
しかし、高血圧のほとんどは原因不明の本態性高血圧症と言われています。いま、この原因不明の部分が血栓ではないかと言われています。
なぜ血圧が高いといけないの？
血圧が高い状態が続くと正常血圧の人に比べて、血管の動脈硬化による合併症を引き起こす確率が明らかに高いのです。動脈硬化の合併症とは脳梗塞、心肥大、心筋梗塞、狭心症、腎不全などがあげられ、これを防ぐために血圧を下げておく必要があるのです。血圧はかなり高くならないと目まい、屑こり、頭重感といった自覚症状が出てこないので、家庭用の血圧計などで日々チェックして、注意を怠らないようにしましょう。
血圧の正常値はWHO（世界保健機構）で設定された数値があり、収縮期で140mmHg未満、拡張期で90mmHg未満を満たすものが良いとされていますが、昨今では収縮期でさらに10mmHg低い値を正常値とする例もあるようです。一般的に高血圧と言われるのは、収縮期血圧で160mmHg以上、拡張期血圧95mmHgのいずれか、または両方を満たすときとされています。
